グラフは語る その11 リサイクルの「その先」は学びましたか

2018年から2019年前期にかけて、筆者堀は、おもに京都市内の複数の大学にゲスト講師として招いてもらい、「1本のペットボトルから、世界と未来を考える。」という講義をする機会を与えてもらいました。
 下表のとおり、6校12クラスで各1校時の講義をし、この中で、これまで本ブログの過去記事で伝えてきたリサイクルの現状、廃プラスチックの輸出、海洋プラごみ問題、そして脱プラ・減プラにむけた代替手段などを伝えました。
 これらの講義でアンケートを配布し、1,000人以上から提出を受けました。アンケートの中で以下のことを尋ねました。
 問)小学校でペットボトルをはじめ、リサイクルの大切さについて学んだと思います。その後、中学校、高校で、リサイクルの「その先」について、学んだり、調べたことはありますか。

 この問いに対し、6割近くの学生が「学んだことはない」と答え、2割近くの学生が「学んだり、調べたが、小学校で学んだことと同程度の内容だった」と答えました。ペットボトルリサイクルに限れば、計4分の3以上の学生が小学校程度の知識や体験で大学生になっていることがわかります。
 「たかがペットボトルリサイクルの情報ではないか」と言うなかれ。「分別したら、もう解決」ではなく、その先には、様々な問題が生まれていました。回収ボトルの海外輸出の常態化、その行き先は、廃プラ海洋流出が最も多い国でした。さらには、消費やリサイクル費用負担のあり方など、考えることは山ほどあります。ですが、多くの人が「出たごみの処理の仕方」を小学校で学んで、そこで終わっています。「見ないようにしてきた様々な問題」が、近年姿をあらわしてきた、と言えるのではないでしょう。

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