グラフは語る その2「食料自給率の変化」

おもな国の食料自給率

「グラフは語る」のその2は、過去半世紀の食料自給率の変化。
日本の食料自給率の低さは、誰でも知っていますが、半世紀前の1960年代の自給率は80%ありました。その後一貫して自給率は下がり続けました。中には「先進国ならどこも同じようなものだろう」と思う人もあることでしょう。今でも「先進国は工業製品をつくり、農産物は途上国から輸入するもの」と思っている人も多くいますよね。

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どの国も食料自給率が下がっているわけではない

アメリカ、カナダ、オーストラリアのような広大な国や、フランスのような農業国はさておき、それ以外のドイツ、イギリス、イタリアと比べても、日本の自給率を表す線は異なる動きをしています。特に日本と違うのはドイツ。1960年代の初めは日本より低かった食料自給率が、2000年前後にはほぼ100%に達します。2004年以降のEU拡大で旧東ヨーロッパから安く農産物が輸入されるようになり、一時下がりますが、その後90%以上に回復。イギリスも1960年頃40%ほどだった食料自給率が、一時は80%まで向上。その後60%近くまで下がりますが、日本よりはずっと高い率を保っています。

この分野では日本をお手本にしなくていいのに

「グラフは語るその1」で示したように、中国が食料の大輸入国になり、猛烈な勢いで輸入量を増やしています。地球規模の気候変動や国際的な紛争などで世界の食料生産が不安定になれば、日本のような国はどうなるのでしょう?
ところで、日本と同じように食料自給率を下げている国があります。お隣韓国です。こんなことは真似なくていいのに。

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