今回は「表」が主役
今回はグラフでなく「表」をお示しします。
前回のグラフの内訳です。最初の表は材質ごとの輸出先ランキング。ポリエチレン、ポリスチレン。ポリ塩化ビニル、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PETフレーク、ポリプロピレン、その他の7種が対象です。小さくで読みにくいですね。字の小ささは、それだけ輸出先が多様であることを反映しています。
元データは総務省の貿易統計ですが、このデータは月ごとに更新され、翌月の下旬には前月のデータが公表されます。ただし材質も国名もコードで表記されるので、そこからデータを拾うのは結構手間と根気が必要です。
そもそもこのように材質ごとにしっかりした分別された「プラごみ」が輸出されているのか疑問です。あくまで貿易統計に基づいて作成したグラフ(前回)や表であることをご承知ください。
7品目合わせた合計ランキング
下の表は、7品種合わせたランキングです。
上位10位のうち、9国までアジア諸国です。首位のマレーシアをはじめ、プラスチックごみの海洋流出が多いと指摘されている国・地域が目立ちます。
1〜20位のプラごみ輸出量の合計は89.3万トン。2019年の全プラごみ輸出量89.8万トンの99.4%にあたります。
データ出典等
財務省貿易統計 普通貿易統計品別国別表「輸出」より 作図 堀 孝弘
http://www.customs.go.jp/toukei/info/tsdl.htm 2020年2月13日確認
2019年1月から12月までのデータ(暦年)。中国には香港、マカオを含む。