グラフ更新2023 その2 プラスチックの生産量とごみの量

バブル期に増えたプラスチックの生産量

プラスチックごみに関するグラフ等を、入手可能な公開資料をもとにデータ更新しています。今回は、プラスチックの国内生産量と廃棄量について、1950年以降1990年までは10年きざみで、1999年以降は毎年のデータをグラフ化しました。
1960年代は高度経済成長時代と表現されます。生産量の伸び率をみれば、1960年から1970年にかけて、9倍以上に増えていますが、増えた量をみると、1980年から1990年にかけて500万トン以上増えるなど、バブル景気時代の増え方のすごさがわかります。

国内プラスチックの生産量

グラフデータの出典は、グラフ中に記載しています。
10年ごとの各年のプラスチック生産量は次のとおりです。1950年1万7千トン、1960年55万4千トン、1970年513万トン、1980年752万トン、1990年1,263万トン、2000年1,445万トンで、この年をピークに以降少しずつ減り、2010年1,119万トン、2020年964万トンまで減少します。ただ、2020年は新型コロナ禍の影響もあり、2021 年は1,045万トンへと増加に転じました。

プラスチックごみの量

天然素材と比べて、安価で加工が容易で長持ちするプラスチックの使用は、私たちの暮らしを劇的に便利にしてくれました。一方、大量消費は、大量の廃棄物も生み出します。上の「プラスチックの国内生産量」のグラフに、プラスチックごみの排出量(赤い折れ線グラフ)を重ねてみました。
プラスチック生産量の増加を追うように、1980年頃から2000年にかけて急増し、2001年に1,016万トンでピークを迎え、以降ゆっくりと減少します。2007年以降、1,000万トンの大台を切り、2020年に822万トンまで減少します(2021年842万トン)。
2020年のプラスチックごみの内訳は、前話(プラごみの内訳グラフ)で紹介していますので、そちらをご覧ください。

このグラフもデータの出典は、グラフ中に記載しています。

次回は、プラごみ輸出のデータグラフを予定しています。

以上です。

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