今回は2017年の中国の廃プラ禁輸に伴う、日本からの廃プラ輸出先の変化を見てみましょう。 日本国内で回収されたPETボトル(以下、ペットボトル)を含むプラスチックは、国内でリサイクルされるだけでなく、多くが海外に「輸出」 … 続きを読む
グラフは語る その5 茶葉の生産が減り、ペットボトル緑茶だけが増えている
今回のグラフは、茶葉と緑茶飲料(ペットボトル茶)の量の比較 「グラフは語る その4」で、清涼飲料の中で、近年特に消費が増えているのが、ミネラルウォーターと緑茶飲料だと紹介しました。この2種はいずれも90%以上ペットボトル … 続きを読む
グラフは語る その4 ペットボトル飲料の消費を押し上げているもの
前回、清涼飲料の容器として、ペットボトルが大きく増えたことをグラフで示しました。もちろん、「増えたこと」そのものが問題ではありません。消費者が支持する商品が多いからこそ、増えたわけですから。しかし、短期間に急激に増えたこ … 続きを読む
グラフは語る その3 飲料容器の主役交替
清涼飲料の容器別生産量のグラフです。今後いくつかのグラフを通じて、現在のリサイクルの諸問題をお伝えしていこうと思います。 容器包装リサイクル法が制定されたのが1995年。その当時と今では、容器の構成が大きく変わりました。 … 続きを読む
グラフは語る その2「食料自給率の変化」
おもな国の食料自給率 「グラフは語る」のその2は、過去半世紀の食料自給率の変化。 日本の食料自給率の低さは、誰でも知っていますが、半世紀前の1960年代の自給率は80%ありました。その後一貫して自給率は下がり続けました。 … 続きを読む
グラフは語る その1「食品ロスのもと」
昔作ったグラフを引っ張り出すと、おもしろいことがわかる 3月も後半になり、春らしい日が増えてきました。再開ブログを続けていきます。 ただ、どうも堀のブログは一つの投稿が論文みたいに長ったらしいものが多く、今後はコンパクト … 続きを読む
中国廃プラ禁輸以降の報道まとめ 何が起きているのか
ブログ再開します 3月も半ばになり、春らしくなってきました。 しばらくブログの更新をしていませんでしたが、活動そのものは活発にしていましたので、ぼちぼちブログでの発信も再開したいと思います。今回は、2018年1月実施され … 続きを読む
第29回廃棄物資源循環学会での堀発表
2Rの普及を目的とした市民向け茶会(2R茶会)の実施と成果について 2018年9月12日から14日にかけて、名古屋大学で開催される廃棄物資源循環学会の第29回研究発表で、堀も発表します。テーマは、京都市ごみ減量推進会議で … 続きを読む
第29回日本環境教育学会年次大会での発表
第29回日本環境教育学会年次大会での堀の発表内容 日時:2018年8月25日9:00〜9:15 会場:東京学芸大学 ペットボトルリサイクルの諸問題に対するリデュース意識の普及について 以下のスライドは,環境教育学会・堀発 … 続きを読む
ぶっちゃけ言いますが、日本の環境教育って成功したの?
リサイクルの普及・浸透は環境教育の成果だが
日本では子どものうちから、分別・リサイクルの大切さを学び、しっかりできるようになる。それは環境教育の成果だろう。でも、使い捨て用品の大量使用は止まらない。しかも次々と新たな「便利なもの」が登場する。
そこまではいいとしよう。しかし使った後がどうなるか、「リサイクル」の言葉を聞くだけで、その先を考えない人たちを多く生み出してきたのではないか。小学生にとって「リサイクル」はわかりやすい。その後中学、高校と消費者予備軍として成長する際、リサイクルより大切だとされるリデュースやリユースの意義について学び、体感する機会がなく、大学生や社会人になる人が多い。
多くの人のごみ問題・リサイクルの知識・情報は小学生どまり
2018年度前期、筆者は3大学4クラスでゲスト講師に招いてもらった(京都光華大学,同志社大学,大阪商業大学)。受講した300人強に、「小学校で分別・リサイクルの大切さを学んで以降、中学または高校で,分別後のペットボトルについて,学んだり,調べたことはありますか」という質問をした。結果、6割の学生が「学んだり,調べた経験がない」と答えた。また、「学んだり,調べたが小学校で学んだこととほとんど同じだった」と応えた学生を合わせると,8割近い学生が,この分野では小学校程度の知識・情報で大学生になっていることがわかった。その大半がそのまま社会に出ていると思われる。 続きを読む