パタゴニアのCSRに驚いた

え、新品と交換してくれるって?

 2019年最後の投稿は、これまでと毛色の違う内容です。すでにFacebookで投稿した話です。
 我が家に、6〜7年前に買ったパタゴニア社製のレインジャケットがありました。この種の製品は、年月が経つと内側のシールドが痛み、ポロポロと剥がれ出します。11月18日、パタゴニア京都店で「このシールドは修理できませんか」と尋ねたところ、「修理はできないのです。」と言われました。
 で、この次です。「修理できないかわりに、保証期間内であれば、同種の新品と交換します。」と言ってくれたのです。「え?」と思い、「これを買ったのは、ずい分と昔ですよ。パタゴニア京都店が新風館にあった頃でしたよ(京都以外の人にはわかりにくいですね)。」と応えましたが、「その頃でしたら保証期間内です。」と言われました。その後、「保証書とか持っていないですよ」、「商品タグを見れば、販売時期がわかりますから大丈夫です」というやりとりをしました。ですが、なんか夢のような話で、終始「本当のこと?」と思っていました。

ユーザー本位の企業姿勢

 「この話をSNSで紹介してもいいですか」との問いに対して、「堀さんだけの特別扱いではなく、WEBにも掲載していますので、どうぞご紹介ください。」ということでした。企業姿勢として修理の体制を整え、商品の手渡し時にも手入れ方法など丁寧に説明してくれます。長く愛用してもらうことを基本とし、修理できない製品については、「新品との交換」までしてユーザーを大切にする、心が震えるほどの感動を受けました。
 次の写真の青いウェアが、元のレインウェアで、「交換」ということで引き取られてリサイクル資源になりました。「ありがとう。今まで、本当にありがとう」と言ってからお店の人に渡しました。
 グレーのが、新しいレインウェアです。これから長く愛用していきます。1円も追加のお金を出さずに、新品に換えてくれたのです。

写真1 もとのレインウェア。内側背中の白いシールドが剥がれています。
写真2 新しく交換でもらったレインウェア

18年使い続けているフリース

 もうひとつ、パタゴニア製品の紹介をします。写真の茶色のフリースジャケットです。いつ購入したものかというと、2001年秋。この年の秋、スウェーデンの小中学校の環境教育の現場視察に行く予定でしたが、9月に発生したニューヨークの同時多発テロの影響などもあり、出発を11月に遅らすことになりました。「11月のスウェーデンは寒いだろうな」と思い、「温かい服がほしい」と思い購入しました。ですが、当時売られていたファストファッションメーカーのフリースの8倍の値段。どうしようか迷いながら、「やっぱりこれがほしい」と思い、購入したのですが、それから18年。その間、一度だけ、袖口のゴムが緩み、修理してもらいましたが、堀の服の中で、毎年第一線で活躍してくれています。ファストファッションメーカーのフリースは、これだけの期間、使用に耐えなかったはずです。
 ご存知の方も多いと思いますが、フリースはプラスチック製であり、洗濯のたびにわずかずつ、マイクロファイバーというプラスチック繊維が剥離します。これは下水道や下水処理場、川を通じてやがて海洋プラごみになります。でも、18年間、数十回洗濯した後の痛み具合から「マイクロファイバーの漏出はかなり少ない」と感じます。

写真3 2001年に購入し、今も活躍しているフリース

少し前はCSR、今はSDG’sが流行りだけど…

 それで「言いたいこと」です。少し前はCSR、今はSDG’sが流行りのようになっています。ファストファッションメーカーが安価に、かつ短命(耐久性の乏しい)の製品をつくり、「リサイクル回収している」からといって、「CSRやSDG’sをがんばっています」と言っていいのかと感じます。「社員が地域の清掃活動をしました」や「植林・緑化をしました」も、決して否定はしません。良いことに違いありません。でも持続可能な社会を作るために必要なCSR、SDG’sとは、本業での取組が大事でしょう。環境にも、人権にも配慮した製品づくりと、長く使い続けることができる体制の整備及びそういった製品の販売こそが大切だと思うのです。

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