グラフは語る27 気候の変化がはっきり見える

気象庁アメダスデータからみる豪雨

今回は気象庁のデータから作ったグラフです。全国のアメダスが観測した1時間あたり50mm以上の雨の年間発生回数をグラフにしました。多くの都市は排水施設を設計する際、1時間あたり50mmを基準にしています。これ以上の雨が降り続くと、都市のどこかで排水溝やマンホールから水があふれ、災害が起きる可能性が高まります。
図1は毎年の発生回数です。右に行くほど、なんとなく増えている感じがします。

図1 全国のアメダスデータからみた「1時間50mm以上の降水」の年間発生回数

5年ごとに集約するとはっきりわかる

これを5年ごとに集約してみると、はっきりわかります(図2)。近年は、1970年代後半と比べて1.6倍以上に増えています。昨年、日本列島のすぐ南で台風が発生し、わずか数日で本土上陸するようなこともありました。海水温の上昇など、地球規模の気温上昇が影響していると思われます。というか、気温上昇のペースより豪雨の発生頻度の方が、上向きカーブを示しています。
今年はコロナショックで、気象災害が発生した場合、避難所での感染防止が大きな課題になります。ここ数ヶ月、工場の操業停止や航空便の欠航などでCO2の排出量が大きく減っています。今のまま操業停止や欠航を続けていくわけにはいきませんが、安易に元のCO2排出量に戻れば、また昨年や一昨年のように災害が頻発するかもしれません。経済も環境も、どちらも大切にした社会への転換の必要性が、こんなところからも見えるかと思います。

図2 全国のアメダスデータからみた「1時間50mm以上の降水」の発生回数(5年分集約)

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