まちの暮らしを「家計消費」から見る4「京都のエネルギー、静岡のペットボトル、新潟のカップ麺」

まちの暮らしを「家計消費」から見る4
「京都、静岡、新潟」

 総務省統計局家計支出調査(https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html)から、そのまちの消費の特徴をグラフ化して紹介しています。
 対象52都市の中での、市民1人あたり消費の順位(あくまで相対的なものです)をグラフ化しました。
 対象都市は、全国の県庁所在地(47市)にそれ以外の政令指定都市5市(川崎市、相模原市、浜松市、堺市、北九州市)を加えた52市です。2019年度から2021年度の3か年平均の家計支出、2人世帯以上が対象です。
 こういったグラフは、ほんのちょっとエクセルの知識があれば、上記52都市のいずれでも作ることができます。
 「食料以外」という項目から、京都市民のエネルギー消費の特徴が見えます。これを見ると、電気の使用は52都市中最下位に近く、都市ガスの利用は全国上位。この資料を見るまで、京都市は夏の蒸し暑さが厳しく、エアコン使用をはじめ他市より電力使用が多いものと思っていました。プロパンガスや灯油の利用も低く、都市ガス普及率の高さも感じます。都市ガスを用いた給湯や暖房時に熱を逃さない工夫などが重要と思います。また、ガソリンの使用が少ないという特徴も見えます。エコドライブの普及啓発はどの都市でも重要ですが、他都市より効果は大きくなさそうです。
 このように見ていくと、全国一律の「環境啓発」ではなく、その地域の特性に応じた、啓発や対策の工夫があるとよいと思います。

 試しに、静岡市の家計支出をもとに「飲料」のグラフを作ってみました。緑茶(茶葉)の利用は全国1で、これは予想通り。茶葉からお茶を淹れている人が多いことがわかります。一方、ミネラルウォーターの利用も全国2位と高く、茶葉から茶を淹れる際、ミネラルウォーターを用いている人が多いのではないかと思います。水道局と連携して地元の水を使ったおいしいお茶の淹れ方情報の提供で、ペットボトルごみの削減ができるのではないでしょうか。
 もうひとつ、新潟市の「穀類」のグラフも作ってみました。このまちのカップ麺利用は全国1位。カップ麺利用は北陸・東北のまちが高い順位を占めます。北国の人は塩分摂取が多いようですので、健康情報と合わせた「小腹が減った時対策」などの提案で、カップごみの削減につなげることができると思います。
あるいは「プラごみ削減」に絞るなら、カップ麺でも紙容器を用いた商品もあるので、素材情報と合わせた啓発も考えられます。
 このような、そのまちの特徴に応じたオンデマンド啓発が、全国一律の啓発より効果的ではないかと思います。

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