5年ぶりに立命館大学でゲスト講師
2017年4月19日、5年ぶりに立命館大学産業社会学部へゲスト講師として出講しました。京都府温暖化防止活動推進センターの木原浩貴さんが担当する「現代環境論」でのゲストです。
楽しかったです。かつてこの学部で7年非常勤講師をしていましたので…。
木原さんの導入がとても良くて、すごくいい感じで講義に入れました。テーマはごみ問題ですが、「ごみ処理問題」ではありません。経済から、生き方から、どんな人がどんな思いでごみ減量の活動をしているか、などをお話ししました。
授業の前半は、ごみについての基礎知識、「区分・名称」「排出量の推移」「家庭ごみの組成」などをお話し、授業の後半では、昨年度から京都市ごみ減が取り組んでいる「リーフ茶の普及で、ペットボトルを減らそうキャンペーン」の紹介をしました。(リーフ茶とは、茶葉から淹れた茶のことです。)
授業の前半は、ごみについての基礎知識、「区分・名称」「排出量の推移」「家庭ごみの組成」などをお話し、授業の後半では、昨年度から京都市ごみ減が取り組んでいる「リーフ茶の普及で、ペットボトルを減らそうキャンペーン」の紹介をしました。(リーフ茶とは、茶葉から淹れた茶のことです。)
リーフ茶サイトをベースにした大学生向け環境教育プログラム
就学前の幼児や小学生向けの環境教育プログラムは、すぐれたものが数多く開発され実施されています。ところが中学生以上、特に大学生向けとなると、数少なくなります。京都市ごみ減量推進会議が昨年 度より取り組んでいる「リーフ茶の普及で、ペットボトルを減らそうキャンペーン」サイトの掲載情報をもとに、大学生向けのプログラムを開発し、今回をはじめ幾つかの大学で実施させて もらっています。
プログラムは下記サイトの掲載情報をベースにしています。
プログラムは下記サイトの掲載情報をベースにしています。
どうしてリーフ茶の普及なの
どうしてペットボトルを減らそうなの?
どうしてペットボトルを減らそうなの?
学生たちの反応
学生たちにとっては、生まれたときからペットボトル飲料があり、ペットボトル緑茶も当り前のものとして利用してきたはずです。その彼らが「ペットボトルを減らそう」などというプロジェクトにどのような印象を持つか、まずこちらの説明の前に率直な印象をアンケートに記載してもらいました。その後リーフ茶の現状やペットボトルリサイクルの限界などを40分ほどかけて紹介した後、もう一度、プロジェクトにどのような印象を持ったかアンケートに記入してもらいました。156人からアンケートを回収し結果をまとめたのが図1がそれです。
実は同様のアンケートは昨年度同志社大学の2講座で実施し、授業後「共感した。関心をもった」の方向に、大きく意識が移ることがわかっていましたが、学生数はそれぞれ10数人のクラスでした。今回は200人近くを収容できる大教室での授業。アンケート提出数も156枚。このような大教室での講義であっても、しっかりと状況を伝えることで学生たちの共感が得られることがわかりました。
授業の構成などは下記サイトで報告しています。
リーフ茶サイトをベースにした大学生向け環境教育プログラムの実践報告
リーフ茶サイトをベースにした大学生向け環境教育プログラムの実践報告
この授業の「肝」は、「消費者ニーズと需要創造の関係」。たかがお茶ですが、そこから社会の様々な場面の考察につなげることができます。この点も上記サイトで紹介していますが、またこの点あらためて書きたいと思います。
今後の予定
昨年度は1大学2講座で実施し、受講学生は30名弱でした。今年度はこの後、京都市内の4大学で7講座での実施が決まっています。この後も増えそうで、受講学生も300名は越えそうです。同じ内容で複数の大学を横断的に実施するプログラムでどのような影響が生まれるか楽しみです。
参考 2016年に同志社大学政策学部で実施した際の学生の反応(受講者は13名と14名)