京都市のごみ減量計画への意欲的な提言

新京都市循環型社会推進基本計画に向けた答申

2009年度にスタートした京都市の「みんなで目指そう!ごみ半減!循環のまち・京都プラン - 京都市循環型社会推進基本計画(ごみ半減プラン)」は、2020年度で対象年度が満了します。2000年度の年間の市受入ごみ82万トンを半減させるという意欲的な目標を設定し、2018年度には41万トンに削減するといった成果をあげました。

京都市は、ごみ半減プランが今年度で目標年度に達するのを受け、2019年9月、京都市廃棄物減量等推進審議会(会長 酒井伸一京都大学教授)に同基本計画の見直しを諮問しました。諮問を受け、同審議会は議論を重ね、取りまとめた結果を、「新京都市循環型社会推進基本計画(仮称)策定に向けた提言について(答申)」として、2020年10月7日京都市に提出しました。

答申は以下のURLからダウンロードできます。
https://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000275973.html

同答申の中で、特に紹介したいこと

ここまで固い書き出しでしたが、この答申には意欲的な内容が含まれていますので紹介します。答申が対象とする新計画は、2021年度から2030年度までの10年を期間としています。
同答申14ページには、「2030年度までの目標」が掲載されています。そこには、ごみの総量だけでなく、レジ袋使用量(家庭)ペットボトル排出量(家庭)食品ロス排出量(家庭及び事業)など、個別対象ごとに削減目標を数値で示しています。
さらに、「廃棄物処理に伴う温室効果ガス排出量」も削減目標としてあげています。

で、どんな目標か

レジ袋使用量(家庭) 2018年度実績2,800トン(市民1人当たり220枚/年)→2030年度目標400トン(同35枚)
ペットボトル排出量(家庭) 2018年度実績3,300トン(市民1人当たり90本/年)→2030年度目標1,600トン(同45本)
食品ロス排出量(家庭) 2018年度実績2.6万トン(市民1人1日当たり116g)→2030年度目標2.0万トン(市民1人1日当たり87g)
食品ロス排出量(事業) 2018年度実績3.6万トン→2030年度目標3.0万トン
プラスチックごみ分別実施率(家庭) 2018年度実績47%→2030年度目標60%
食品廃棄物リサイクル率(事業) 2018年度実績16%→2030年度目標36%
廃棄物処理に伴う温室効果ガス排出量 2013年度16.1万トン→2030年度目標11.3万トン

解説というほどではありませんが

レジ袋については、2020年7月1日に全国一斉に小売店での有料化が実施されました。そのため「減るのは当然じゃないの」と思う人もあると思います。京都市では、2007年から市内の流通事業者、市民団体、行政が協力して店舗でのレジ袋有料化を進め(京都生協などはそれ以前から自主実施していた)、2015年度には市内のスーパーマーケット全店でのレジ袋有料化が実現しています。そのうえで、2018年度に対して7分の1に減らそうというのですから、意欲的な目標だと思います。

ペットボトルについては、市の受入量の目標ですが、増え続けているペットボトルを半減させようというのですから、意欲的というより、挑戦的でもあります。受入量ということは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアに店頭回収を求めていくことになりますが、市民に向けて、リデュース意識と発生抑制行動の普及をかなり推進しないと受入量の半減は実現しないでしょう。

食品廃棄物について、一定規模以上の事業者が排出する分のリサイクル率は、食品リサイクル法もあり把握可能ですが、家庭から出る食品ロスにも削減目標を設定しています。

京都市ごみ減量推進会議の職員として

上記は、まだ審議会から出された答申の段階ですが、審議会が出した意欲的な案が市の計画として承認されたなら、これを実現していく力になりたいですし、京都市だけでなく、全国に広めていきたいと思います。

京都市ごみ減量推進会議では、プラスチックごみ削減、食品ロス削減に向け、下記のサイトで情報発信を行なっています。

リーフ茶の普及で、ペットボトルを減らそう

ごみ減の食品ロス情報サイト

ごみ減の環境人づくり(2Rカレッジ)

おまけ:市街地にこんな緑が残るまち京都


賀茂川 北大路橋から見た北山


北嵯峨から見た愛宕山、嵐山


北嵯峨から見た愛宕山


嵯峨・広沢池

 

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